やっぱりそうだよね

 なんの話かと言えば、こちらの記事で言われている「ダウンロードしまくりの快感」です。
 二つの意味で「そうだよね」なんですけど、とりあえずその通りだと思います。


 一つ目の「そうだよね」はやっぱり定額制でしょって言う事です。最初に端末単体からのネットアクセスのみの定額制というのには、主にヘビーモバイラー達から批判の声が上がりました。曰く「端末からだけなら、定額制は不要」「端末からだけなら、その価格は高い」など。
 しかし、今の携帯電話端末で定額制でデータ通信出来るということは、固定回線が定額化したとき以上のインパクトがあると僕は思っていました。上の記事を読んでその思いは確信に変わりました。


 簡単に言えば、定額になったインフラの上でやり取りされるべきコンテンツがすでにユーザーの手の中にあると言う点がこれまでの定額回線との大きな違いです。
 フレッツISDNADSLもAirH"も、これまでの定額回線は単に「定額でインターネットに繋がります」というだけのものでした。確かにそれだけでも非常に大きな意味はあります。何度も書いていますが、モバイルでの定額インターネットを実現したAirH"は革命的だったと言ってもいいと思っています。


 しかしそれらの定額ネットインフラの共通した問題点が「じゃあ、その定額インフラで何をするのさ」ということでした。ダラダラとHPを見て回っているだけで定額通信の楽しさを実感出来るのは最初だけです。次第に定額であることは当たり前になってしまい、アクセス頻度は下がって来ます。
 そんな中で定額回線プロバイダーはコンテンツの充実に力を入れて来ました。それが顧客獲得の切り札になると考えたからです。それは最初は動画や情報などに始まって、最近はblogなどのコミュニケーション系のコンテンツも見られる様になって来ました。しかし彼らはかなり苦労している様に見受けられます。


 しかし1xWINは違います。最初からフォトメール、ムービーメール、動画配信と言ったキラーコンテンツがそろっているところに定額制を持ち込むわけです。これまでコンテンツがあれどコストが気になって思う存分利用出来なかったユーザーにとって、これはとても大きなインパクトだと思います。
 これと対照的なのがAirH"PHONEです。僕も仕事で使っていますが、これには1xWINのようなキラーコンテンツが無いんです。本当にただの定額インフラでしかない。それではユーザー引きつけるのは難しいんですよね。結局DDIPは大々的にAirH"PHONEを導入した今年4月以降も大幅な契約者減を続けています。


 またこれに続く話ですが、二つ目の「そうだよね」は誰かが定額制の1xWINでリッチなコミュニケーションを始めると、それが周囲に伝播するだろうという事です。
 記事にもありますが友達や家族が1xWINで定額制でバンバンリッチなメールを送って来るようになったら、自分だけこれまでの携帯でのデータ通信コストレベルの従量制では大変なことになります。そうなれば自分も1xWINにするしかありません。


 DDIPocketでライトメール(短文の直送されるメール)が定額になった時に僕と相方の間でのメールの使い方ががらっと変わりました。それまで1日1〜2通だったメールのやり取りが、いきなり1日数十通になりました。同じことが1xWINならフォトメールやムービーメールで起きるわけです。すでにフォトメールやムービーメールの楽しさを知っている人なら、そのインパクトが分かると思います。
 PCやPDAで使うネットインフラが定額になっても、ここまでの変化はありません。利用の手軽さに大きな違いがあるからです。誰もが手軽に使える携帯での定額制でのリッチコミュニケーション。これはAirH"以上に革命的だと僕は思っています。


 と、このエントリーは携帯からメールで更新しているんですが、例えば一般にメールが安いと言われているパケット課金であればこれだけの文字数になると結構な額になります。逆に「1通8円」のロングメールだからこそこれだけ書く気になるんです。
 これが定額制なら写真や自分で喋ったムービーまでつけてしまうかも知れません(^^; 記事でも書かれていましたが携帯でのメールが定額が当たり前になると、今の様に文字に打たずに自分撮りで喋って用件を伝えるのが当たり前になるかも知れません。そこかしこで1人で滔々と携帯に話しかける人を見掛けるようになる。これはこれでちょっと異様かも知れませんね(^^;


 vodaが定額制を導入しないなら、本気で乗換えを考えるかも知れないなぁ。