いや、オープンって(^^;

 こちらの記事に拠れば、MicroSoftの副社長である古川氏が「MSはオープンである」という発言をしたとの事。


 いや、それはいかがなものかと(^^;
 もちろんリンク先の記事のMSひいてはWindowsがPC業界で果たして来た役割についてはその通りだと思います。昔はどこのメーカーのパソコンを買うのかがもっとも大きな問題でしたし、様々な周辺機器も今からは考えられないぐらい高かったです。


 しかし、その辺の話は最近のオープンソース運動にまつわる話とは全く関係無くて、どちらかと言えば標準化にまつわる話です。
 今「オープン」と言った場合は、ソフトウェアの場合はオープンソースを、ハードウェアの場合ならオープンアーキテクチャの事を指すと思います。MSがソフトウェア会社であり、そのソフトウェアのソースを制限の無い形でオープンにしていない以上、MSが「オープンである」とは到底言えないと思います。


 ここではビジネスの現場で良く見られる手法が用いられてますよね。最初に「オープンです」と言ってしまい、次に「これこれこのようにオープンです」と説明してしまいます。で、最後に「ほら、オープンでしょ」と来る。
 もちろん2番目の説明の部分に問題がある訳です。「オープン」という既存の言葉を使いながら、その説明は既存の「オープン」の意味とは違う事を言う。言葉だけ知っていて意味をよく知らない人は簡単にだまされてしまいます。


 今MSがオープンソースソフトウェアとの競争に於いて、オープンな部分を持とうとしているのは事実だと思います。しかしこれまでのMSがオープンであったかと言えばそれは明確にNOです。
 ビジネスマンは大変ですね(^^;