中国でのblog


 先日から言及しようと思って出来ていなかったんですが、中国最大のblogサービスの一つであるBlogBus.comが当局によって閉鎖されたとのこと。
 Sync A World You Want To ExploreMETAと辿りました。


 Sync A World You Want To Exploreさまのところでキャプチャ画像が掲載されていますが、確かにblogサービスは止まっていますね。またMETAによれば、今回の閉鎖は今月5日に開幕した第10期全国人民代表大会前のインターネットへの締め付け強化の一環だったようです。
 METAからリンクが張られているこちらの記事に拠れば、締め付けはblogサービスにとどまらなかった模様です。


 全く、いつまでも言論封鎖なんかしてどうにもならんですね。中国は21世紀の国際社会の中で大きな役割が期待されている国ですけど、こういう言論封鎖や全く当てにならない統計資料など、色々と問題を含んだ国です。
 最近のGDPの高成長率なども7%程度を維持していますが、知り合いの日本で働いている中国人自身が全く当てにならないと苦笑いしていました。結局地方は中央から課せられている数字を現実とは関係なく報告するだけだそうです。そんな数字の寄せ集めですから中国の発表する統計資料は全く当てになりません。


 それにしても、中国でもblogは無視できない存在になりつつあるんでしょう。最近中国ではインターネットによる経済振興に積極的ですが、同時にニュース関連には規制を強めるなど、一段とネット上の「言論の自由」には厳しい立場をとっています。
 また、インターネット上での世論形成に対しても当局は非常に過敏になっているようです。中国でのインターネット利用者人口は実際は人口の1%程度ですが、その多くが知識人層のため政府に批判的な論調や、逆に非常に強い反日論調など「過激」な論調が多く、それが急速に[ネット世論」を生み出します。その対応に当局も苦慮しているようです。


 中国での今後のインターネットのあり方はどうなっていくのか?隣国である日本に住む僕たちにも、全く関係ない話ではないかもしれません。特に反日感情に基づくネット世論の形成には警戒が必要かもしれません。とは言っても、実際に出来ることは何も無いかもしれませんけど。
 そう言えば一時期話題になっていた中国政府によるgoogle遮断は今でも続いているんですかね?これも全国共産党大会にあわせての措置だったようです。


 それにしても、いくら世界最大の市場になるという期待をもたれている国だからって好き勝手やってたらそのうち国際社会からそっぽ向かれますよ。中国も、もう少し自由な国になるといいですね。

PDAの価格は?


 先日itoさまが「PDAを値上げして欲しい」というタイトルのコラムを書かれました。
 趣旨は、PDAはNewtonやHP200の時代は高価だったが機能、ブランド力ともに高く、ステータスがあった。低価確低機能路線には反対、という山田達司氏の主張を取り上げ、それに賛同するものでした。


 また、hanaさまPDAを実際に使っているユーザー像から、使い倒すことが出来、気楽に買い換えられる価格であるべきだとしています。
 「趣味の領域」としても高級路線には理解を示しつつも、本流は低価格路線を支持するという内容です。


 で、どちらもまあ一理ある内容なのですが、ちょっと面白いのがhanaさまのこの記述です。

 もちろん、世の中にはカローラだけじゃなくて、ベンツやポルシェも必要ですけどね。PDAに限っては、出来るだけカローラシビックが輩出してほしいですね。

何が面白いって、車の高級車と普及車の共通点と違いがそのまま今のPDAの高級機と普及期にそのまま重ねられるのだろうか?と素朴に思ったからです。
 というのも、車の場合高級車も普及車も出来ることは基本的に同じだからです。人と荷物を載せて100km/h程度の速度で走る。日常の領域においてはここに違いがありません。しかし、今のPDAはそうではありません。


 今でも実際にはPDAにも高級機と普及機というのはあります。高級機はSL-CシリーズのLinuxZaurusCLIE NXシリーズなどの、「オールインワン」タイプの機種です。5万円オーバークラスでしょうか?このクラスは液晶の解像度なども高く、汎用的なI/Fも持っていて、正に「何でも出来るPDA」です。
 逆に普及機といえば、CLIE TJ25hp h1937のような、小型軽量機種ですが、これらは液晶の解像度も低く、I/Fも実質的にはメモリーカード程度しかありません。主にPIM用途向けだと思います。価格は2万円程度です。


 上のラインナップを見てもらえば分かりますが、PDAでは高級機と普及機の間に、出来ることに大きな開きがあります。もちろん、その辺を割り切って使えるのであれば問題ないとはいえますが、車の世界とは状況がかなり違うことはわかると思います。
 個人的には、hanaさまの「普及機中心で高級機もあり」っていう考え方に賛同できるんですが、その場合は普及機も高級機に「機能」で見劣りしてはよくないと思うんです。単純に作りが安っぽいとか、集積度が低いとかっていう違いしかないように持って行くべきなのではないかと思います。


 なぜかといえば、車に比べれば何十分の一と言う価格ではありますが、hanaさまが言うように、PDAユーザーにだっていろいろとお金の都合はあります。だから、「普及機を買ってしばらく使って見たけど、○○もやってみたくなった」っていう時に、じゃあ高級機に買い換えてねって言うのは全く現実的じゃないと思うんです。恐らく殆どの人がそういう買い替えはしないと思います。であれば、普及機が機能を削られた成り立ちだと、PDAの、或いはPDAユーゼージの可能性を積んでしまう可能性があります。
 よくミドルクラス機の評価としてマニアの皆さんが言われる「○○を買ってPDAに入門した人のステップアップに最適」っていうのは、個人的な考えではマニアさんにしか当てはまりません。例えばTJ25発売半年後に発売されたTJ37の評としてそういうことを書いていた人がいましたが、ちょっと信じられませんでした。TJ25のような入門機、普及機を購入したユーザーの中に、半年後にまたTJ37を購入する人がどれだけいるのか?個人的には殆どいないと思います。


 まあその辺の話はおいといて、言いたいことはPDAは入門機とか普及機とか言っても機能を削ることで価格を下げるべきではないということです。理由は上記のとおりです。入門機や普及機であればあるほど逆に簡単に何でも出来なくてはならないのではないでしょか?
 もちろん、そういう低価格機を作ることは非常に難しいのは分かっています。でも、「機能を削って安くする」という安易な方向に流れていてはPDAの現状はあまり変わらないでしょう。是非、「何でも出来る低価格機」を提供するようメーカーには頑張ってもらいたいです。やり方はいろいろあります。高級機で儲けを出すとか、月払いのサービスと組み合わせることでユーザーのイニシャルコストを抑えるとか。


 例えば機能的、アーキテクチャ的にはSL-C750で、ボディが凄く良くて高性能バッテリー付きの高級機と、本当に安っぽいボディ(液晶回転機構もなし)で普通のバッテリーが着いたものを10万円と3万円で出すとかって言うのはどうでしょう?もちろん、ソフトウェアなどでも上手くコストコトロールが出来ると思います。で、SharpSpaceTownの月500円ぐらいの接続サービスに入会すると5,000円ぐらいキャッシュバックがあるとか。
 こういう違いこそ正に「カローラとベンツの違い」だと思うんです。どうですかね?>Sharpさん。開発コストをあまりかけられない今の時代、まだまだ今の資産を活かして売る工夫は出来ると思うんですよね。

FOMA定額


 もうあちらこちらで話題になっていますが、今朝のNHKニュースでFOMA定額の報道があったそうです。さすがにNHKの朝のニュースで流れるからにはちゃんとしたソースによる報道だと思います。


 memn0ckさまがまとめてくださっています。NHKのニュースサイトへのリンクも張られていますね。
 パケット定額パックの価格自体は3,900円とEZフラットよりも若干休めの設定です。ただ、FOMAプラン67コース以上の契約じゃないと定額パックは利用できないようです。実質的に10,000円程度払うということですね。auの場合は8,000円程度で定額パケット通信を利用できます。


 今、FOMAのARPUは1万円ちょっとauのARPUは7千円台半ば*1です。ドコモ、KDDIともに、定額パケット通信をするなら、ARPUよりもちょっと高めに払ってね、という価格設定です。
 今のところ、ブランド力と端末の魅力で上回るFOMAが少し強気に出ているということでしょうか。auは通信部分の仕様で若干FOMAを上回りますが、そのあたりはなかなか一般ユーザーにはアピールしませんね。その辺は今後それぞれの競争でいろいろ変わってくるかもしれません。


 6月ごろから利用できるようになるようです。まだまだヌルいといえばヌルいですが、携帯の通信料も価格競争時代に入りそうです。ユーザーに旨みのある価格競争になるといいですね。

動画2題


 僕も頑張ってる動画ですが、それに関連して2題。


 まずはtachibana3さまが最近動画の公開を始められています。今のところ2つのエントリから動画へ飛べます。
 SH505iSとデジカメで撮られた動画を公開されていますが、SH505iSの方は苦労されているみたいです(^^;動画の形式がNancyという特殊な形式のため、そのままPCでの汎用的なファイル形式にエンコードすることがほぼ不可能なんですね。キャプチャソフトなどで工夫されています。


 まだまだテスト段階のようですが、今後の楽しい動画を期待しましょう(^^


 次は、もう「blogで動画」の大御所といってもいいでしょう、hanaさま。今回はhpのマイクロキーボードの動画レビューです。同時に静止画でのレビューも公開されています。いつもながらの分かりやすいレビューです。
 hanaさまはレビュー関係の動画はDVCでとったものをPCで編集されているとのことです。もうプロ裸足(^^; っていうか、hanaさまは映像のプロフェッショナルでしたね(^^; とても参考になります。本当に最近のPDA関連のレビュー動画は企業系のニュースサイトに掲載されてもおかしくないような出来だと思います。


 hanaさまの動画レビューは一時期中国のサイトからリンクされてその転送量がホスティング側から問題視されてしまったようで、サーバーを変えられたようです。そういう意味でも、動画はまだまだ難しい面がありますね。僕がやっているiswebも人気サイトが利用するようなことは難しいだろうと思います。


 動画は色々と手間はかかりますけど、やってみると結構楽しいです。もっと広まったらいいなぁと思っています。

梅田氏のコラム


 先日紹介した産経新聞での梅田氏のコラムですが、ご自身のHPのアーカイブにアップされています。


 これは昨日50代以上の人にBlogを説明するというタイトルのblogでリンクされていました。
 このblogでは件の記事を書いた背景なども語られていますので、なお興味深いです。確かに想定された読者向けのコラムとしては納得できる内容だったと思います。


 ぜひ、ご一読を。