Blogって流行ってるの?


 先週土曜日の産経新聞梅田氏がBlogについて書かれていました。
 概要は

  • 今ネットでBlogが流行していて直に世界で1,000万ページに達すること
  • 数百万になった頃に量から質への転換があったこと
  • 世界中に面白い書き手はいて、Googleの検索機能と相まってこれからの知のあり方を変えるかもしれないこと

というあたりでしょうか。確かに一部納得できますが、Blogってそこまでの物なのかなぁとも思います。


 例えば日本の話をすると、先日発表されたBlogサービス利用者数調査に拠れば、今日本でメジャーなホスティング型のBlogサービスの利用者は閲覧者を含めても350万人程度だということが分かります。そして、はてなダイアリーのユーザーが数万人であることから考えても、上の調査の数字のうち、実際に自分でBlogを持っている人は10万人程度から、せいぜい5〜60万人だろうと推測できます。日本のインターネットユーザーは6,000万人程度だと思いますので、せいぜい100人に一人程度です。
 もちろん、上の調査に上がっていない楽天なども僕はBlogに入れても良いだろうと思うし、個人でMTなどを使ってBlogを開設している人も相当数居ると思われます。それでも恐らく日本でBlogをやっている人はせいぜい数十万人でしょう。そのうち「アクティブ」なBlogがどれだけあるかと言えば、またその数は激減するものだと思います。


 また、世界に目を移しても梅田氏が1,000万という数字を出されていますが、こちらのエントリに拠れば、世界には100億程度のウェブサイトがあると推測されているようです。であれば、Blogはその1/1,000程度でしかないということになります。
 もちろん、Googleに登録されるウェブサイトの登録のされ方がどのようになっているのかは分かりませんので、単純に1/1,000ではないと思いますが、ごくごく一部であるというのは良く分かると思います。


 もちろん、梅田氏の言うようにBlogが一定の数に達することで質への転換が起きたことは想像に難くありません。でもまあ、やっぱりBlogってまだまだネット利用者でもそのまたごくごく一部にしか利用されていないんだと思います。
 Blogを書いたり読んだりしているネットユーザーって、かなり「濃い」人たちですよね、自分を含めて(^^; そういう人たちの間で「グルグル」していると、いかにも世の中でBlogが大流行のようなイメージになってしまいますが、実際はまだまだごく一部の流行でしかないと思います。i-modeのアクティブユーザーが何千万人とかって言う世界とはまだまだ全然違うんですよね。


 もちろん、小さな流行だから面白くないとかって言う話じゃないですよ。まだ小さな動きだけど、これがどんどん広まって欲しいなぁって言う話です。
 特に今は、まだまだIT系のBlogが多い気がします。また、大きな影響力を持つBlogには理系の管理人によってかかれているものが多い。もっともっとさまざまなバックグラウンドの人たちがどんどんBlogを書いてくれると面白いなぁと思います。そういう意味で、冒頭にあげた調査の対象になっているような、手軽なホスティング型のBlogサービスがもっともっと普及してくれると嬉しいですね。


 ところで、梅田氏のBlogは内容的にも英語圏のBlogへの入り口としても面白いので、是非読んでみることをお勧めします。まあ、読んでいる方も多いとは思いますが(^^;