話になりませんね


 こちらで熱く語ってらっしゃる方がいますが、正直話になりません。
 っていうか、そんなだからPDAが売れないんですよ。


 何がダメって、「PDAはこれこれこんなことが出来る。だから便利なんですよ、買ってください」っていう思考回路がダメです。別に僕がダメって言うまでも無く、今までダメだったじゃないですか。
 これまでだって、PDAはいろんなことが出来ましたよ。グループウェアのクライアントになることだって普通に出来ました。携帯には出来ないことがたくさん出来ましたし、その携帯性や起動の高速さゆえに実際にやってみるとPCでやるよりも手軽に出来ることもたくさんありました。


 でも売れなかった。それはなぜなのか?そういう視点が完全に欠落してるんじゃないでしょうか?PDAはどんな市場にターゲットを定めるべきなのか?その市場が求めているものはいったい何か?そしてそれはリーズナブルなコストで実現できるのか?コストと言うのは例えばエンタープライズ市場で言えば、PDAを利用するための社員教育やアフターサポートなども含みます。資金はもちろん人的資源まで含みます。
 まあ、現状で考えられることはエンタープライズ市場での業務システム端末をターゲットにするということぐらいしかないのかもしれません。Sonyのようにコンシューマーに的を絞ってエンターテイメントや日常の便利さを演出した製品作りをするというのは非常にセンスが要りますから。そのSonyですら実際には「数打ちゃ当たる」戦法に近いといってもいい。


 リンク先ではグループウェアの市場規模が400億といいますが、じゃあ、近年のPDAの市場規模はどのぐらいだったのか?ざっとみて100万台、350〜400億円規模です。それで今ジリ貧なんですよ?そこで、同じ程度の規模の市場に生き残りをかけて食い込んだってしょうがないじゃないですか。
 そもそも、グループウェア市場に「モバイルへの需要」がどれほどあるのでしょうか?リンク先では無線LANや大容量メディアなんて言う現実の普及度とコストを考えれば、今企業が積極的に導入するとは到底思えないタームを使って夢を語っています。ビジネスモデルとして全然説得力がありませんよ。


 そもそも、PDA市場の隣の携帯電話市場は2兆円市場です。同じ生き残りをかけて食い込むならこっちに食い込めよと僕は言いたいです。もちろん、スマートフォン路線だけがPDAの生き残る唯一の道だとは思っていませんが、少なくともこれからグループウェア市場に食い込んで行こうって言うよりはマシだと思います。
 結局、PDAもネットワーククライアントとして生きていく方向でしかこれから生き残っていくすべはないんだと思います。もちろんその中で、バックエンドデータベースへのアクセス性の高さとローカルデータベースの活用の自由さを携帯電話に対するex.PDAのアドバンテージとしていく必要があります。


 その際にどのネットワークを選ぶか。これをまちがえてしまうと本当にPDAは生き残れないでしょう。僕は携帯電話ネットワーク以外の選択肢はありえないと思います。


 と、なんかマジでむかついた記事だったので、勢いで反論(?)を書いてしまいました。文のつながりなどがおかしいのはご愛嬌ということで。