とりあえず一言


 えっと、物議をかもしている"Yas氏とVins-T氏の議論"(^^; に関してとりあえず一言書いておきます。


 僕は別にYasさまに「お前はどういう風に考えてるのかはっきりしろ」と言ってたりとか、彼の「主張に対して反論している」わけではありません。彼のスタイル、つまりデータや書籍を引用して

一般的な独身男性の立場から、様々な視点で物事を考えて生きたいと思っている。

という「彼の主張するところの」立場でかかれたテキストから「彼はどういう考え方を持った人なのか?」を僕なりに考えたいと思っているんです。
 例えば、最初のエントリで書いた「矛盾」に関しても、別に「こことここは矛盾しているじゃないか」と指摘して、「それはおかしいからどちらかを選べ」といっているわけではなくて、この矛盾した記述は彼のどんな思考回路から導き出されたテキストなのかに興味があるんです。


 Yasさまのようにデータや書籍の記述を引用しているスタイルだと、自分のの考え方ではなくて社会の現実を紹介しているような錯覚に陥りがちです。しかし、現実世界を調査するデータや、それを分析して書かれる書籍等は、その時点で既に「現実ではなく一つの思想」であり、そのデータや記述をYasさまが取捨選択している時点でそれは「Yasさまによって取捨選択された現実」なのです。
 もちろん、Yasさまがよく持ち出されるされる「知的複眼思考法」というのには手法として異論はないのですが、それが無謬に実践されているのかといえばそれは否だと思っています。別に「Yasさまには出来ない」と言っているわけではなくて、複眼的な視点を持つこともできるし、現にYasさまはそういう視点からさまざまなトピックを紹介されているけれど、それもやはり個人の持つ価値観によって取捨選択された結果であると言うのが僕の考え方だということです。


 最初のエントリに書きましたけど、やはりYasさまの女性論、結婚論に関してはさまざまなトピックから一つの価値観を僕は見出しました。そういうことをやりたいわけです。
 もちろん、反応があったのは嬉しくて、Yasさまの言いたいことは理解したつもりです。でも、彼が書く「彼の言いたいこと」と「そのテキストから僕が何を読み取るか」は全く別の次元の話なので、この回答は、実はあまり僕にとっては内容的にはあまり意味はありません(^^; 正直言うと、こういう反応をされたのもちょっと意外でした。


 でも、一方的な批難になってしまわないためにはいくらかはコミュニケーションが存在する必要がありますので、僕の書くところに思うところがあるなら書いてもらえると嬉しいです。
 そういう訳で、このネタはまだまだ続きそうです。この論争(?)に関して、あちらこちらでコメントしていただいている方も多いので、そちらを取り上げさせていただいたりしながら、ゆっくりと書いていきたいと思います。僕に対する指摘なんかは、とても面白いものがありました。なかなか楽しいわけです(^^;


 というわけで、取り急ぎこんなところで。