P2Pの使い道


 odirveさまmemn0ckさまが取り上げていますが、こちらのサイトで、P2Pでの個人情報配信について「熱く」語られています。


 サーバー管理やさんであるodriveさまや動画コンテンツ制作者さんであるhanaさまは、上のサイトで公共放送も含めてP2Pで配信しようと主張していることからかなり批判的なコメントをされています。
 でも僕は、公共放送を配信することには基本的に反対ですが、今主にデジカメ画像で行われているmoblogの発展系としての個人的に撮った動画を配信する手段としてはP2Pはちょっと面白いんじゃないかと思いました。


 今はmoblogや写真日記は主に通常のインターネットの仕組みを使って行われていますよね。サーバーによるwww上にアップロードして蓄積され、そこにクライアントであるPCやPDAのブラウザからアクセスするという形です。
 これは今の静止画だけの状態でも実は結構サーバー負荷が高くて、無料写真日記サイトなどはどこもサーバーの維持に結構苦労している状態です。これがもし動画でやりたいなんて言うことになったらきっと今の「サーバー−クライアント」の仕組みでは無理でしょう。


 しかし、デジカメやカメラ付き携帯を持った人たちの自然の欲求としてmoblogや写真日記というものが登場したように、MPEGムービーカメラや動画の撮れる携帯が一般化してきたら、やっぱりそれを公開したい等欲求は出てくると思います。
 っていうか、僕はすでにちょっと前からしたいんですよね。僕の持っているデジカメも携帯も両方とも動画が撮れます。特に動画が撮れる携帯を持つようになってから動画が一気に日常の中に入ってきました。今はちょっと気になって写真日記に上げたいものは静止画で撮っていますが、これが動画でアップ出来るなら最初から動画にすると思います。


 それを考えると、サーバーに負担がかからずに個人のPCから配信が出来るP2Pのシステムは、今後個人の情報配信にマルチメディアが入ってくる可能性を広げるのではないかと思います。
 それから、公共放送を配信する件ですが、唯一容認できるかなと思ったのが、アルジャジーラのような特定に地域でしか見ることが出来ない放送に関して、それが放送されていない地域の人に向けてP2Pで配信するのは許容されるのではないかと思いました。僕はP2Pの仕組みを良く知らないので、配信先をIPで制限できるのかどうか知りませんが、その放送がされている地域のIPを蹴れるのであれば、放送を作っている側に何ら被害は及ばないわけで、情報のボーダレス化が進むという面では良いのではないかと思います。ただ、その辺は配信する人間の良心に待つことになってしまいますけど。まあ、例えばアルジャジーラ自信がIPを監視してP2Pで配信すればいいことですね。


 僕は殆どPCで音楽を聴かないし、TVもあんまり見ない人だし、映画は映画館で見たい人なので、これまで主にそういったファイルの交換に使われている(と言われている)P2Pには殆ど興味がありませんでした。でも、こういった使い方が出来るならちょっと調べてみようかなぁと思います。
 今のP2Pソフトってwebブラウザとリンクして使えるんでしょうか?例えばはてなのエントリーにハイパーリンクの様なものを張っておいて、ワンクリックでP2Pでのダウンロードやストリーミングが始まるような使い勝手は可能なんでしょうか?それが可能だとしたらblogとリンクさせた個人動画配信が可能になりますこれって結構面白くないですか?


 P2Pは、wwwと違ってネットワークに負担を掛けると言われていますが、それは今wwwでは扱われていない容量のファイルを扱っているからであって、もし同程度の容量のファイルをwwwでも扱うようになったら、きっとネットワークに負荷が少ないのはP2Pの方だと思います。
 そう言う意味では、ネットワークの管理側の人も毛嫌いしないでP2Pを研究してくれたらなぁと思います。まあ、そうは言っても僕自身あんまりP2Pを知らないので、こういう発言はもうちょっとちゃんとP2Pを勉強してからの方が良いかな?


 いずれにしても、ちょっと面白いサイトです。要注目。