CCDも良いけれど、レンズその他はどうなのよ?

 こちらの記事によれば、デジカメ内蔵携帯の高画素かはますます進んでいくようです。おそらく秋には主要機種の全てが100万画素オーバーとなるんでしょう。一部は200万画素化するとのことですから。
 ただ、そんなに高画素化を進めるのも良いけど、それってどうなのよ?って言う感じです。


 というのも、この夏の100万画素携帯をSO505iJ-SH53の2機種使ってみましたが、この2機種に共通して言えることは、CCD以外の部分がCCDに追いついていないって事です。
 具体的には、一番にレンズの性能で、2番目には画像処理速度です。レンズの性能に関しては特に明るさですね。携帯に内蔵するために、どうしてもレンズはとても小さなモノになってしまいます。当然解像度と集光力がありません。特に集光力はちょっと暗くなるととたんにノイズだらけの画像になってしまうことで良く分かります。また、周辺部の「蹴られ」もJ-SH53では殆ど目立ちませんが、やっぱりまだあります。


 処理能力もカメラ機能の起動速度、撮影後の保存時間ともにシャッターチャンスを逃さないというレベルには全然達していません。立ち上げに3〜5秒、保存に5〜10秒かかります。
 で、結局メガピクセル携帯と言っても、撮影はVGAでするようになるって言うのが落ち着く所みたいです。VGAといっても、1世代前デジカメ付き携帯で撮ったVGA画像とはひと味違う画質なので、結構満足できますし。そう言う意味で、向上させるべきはCCDの画素数ではなく、その周辺のレンズや処理能力だと思うわけです。


 この辺の問題って、もうデジカメが歩んできた歴史とそのまま同じです。デジカメもどんどん高画素化して来ましたが、最初の100万画素機や300万画素機はどれも上の携帯と同じようにレンズ性能や処理能力が追いつかず、2世代目、3世代目のCCD以外の部分が進化したモデルが非常に良かったって言うものが多いです。
 だからユーザーとしては、デジカメ内蔵携帯も闇雲に最高画素数を追い求めるのではなくトータルで優れたモノを選ぶ時代になるのかも知れません。デジカメももう「何はなくとも高画素」っていう時代ではなくなりましたよね。実際の画像の画質がよく、使いやすくメール添付時なども扱いやすい。そんな方向に進んでくれると良いと思います。


 まあ今は、カタログスペック競争の時期なんでしょけどね(^^; そう言う時期の製品で良いものって滅多にないですから。落ち着いて良いモノを待ちましょう。