PDAの「タイプ」?

デラデラメモのでじさまケータイWatchのアンケート結果に関して疑問を投げかけられています。
曰く、

なんつーかもう、PDAとは文字入力するものであるという前提のもとに誘導尋問されてるから、結果はキーボード付きが一位。

……当たり前だわ。あほくさい。


で、そのリンク先とその前の週の実際のアンケート内容を見たんですけど、別にでじさまが言うような誘導尋問的なものではないと思うんですけど。
単に「キーボード付きかキーボード無しか」を聞いているだけという風にしか僕には見えない。ただ、その選択肢の意味するところに関する解釈は僕はまたでじさまとはちょっと違います。


僕はこのアンケートの設問の意味は「PDAをビューアーとして使いますか?それともコミュニケーションツールとして使いますか?」という意味だと捉えていました。実際にアンケートに対して回答はしていないのですが、このアンケートが掲載されたときにちょっと興味を感じたので覗いてはいたんです。
で、アンケート結果としては約半数の人がPDAをコミュニケーターとして使いたがっているという結果が出たんだと思います。もちろん、これは僕の勝手な解釈で、PIM用途でもスタンドアローンのテキスト入力マシンとしてでもキーボード付きの方が良いという回答者もいたかも知れません。


まあ、コメントを見ると単に「便利なモノなら付けといてよ」って言うタイプの人はキーボード付きを、「必要不可欠なモノ以外は付けないで欲しい」って言うタイプの人はキーボード無しを選ぶようです。
で、実は僕はここで意図的に「キーボード付きかキーボード無しか」という風に「キーボード付きかペン入力タイプか」を言い換えています。なぜならキーボード付きのタイプも実は今では昔と違って殆どペンオペレーション、ペン入力が出来るようになっていて、ターンスタイルに出来るZaurusSL-C7x0やCLIE PEG-UX50等は完全に「ペン入力タイプ」として使うこともできます。つまり本当にそこで訪われているのは、どちらの入力方式かではなく、「キーボードの有無」だと思っているからです。


だから結局PDAで入力をしない人にとってはキーボードなんてボディを大きくするだけの無駄なモノでしかないわけです。後まれにいるキーボードよりもペン入力の方が楽だという人にとっても同じですね。
そう言う意味ではでじさまは日記で書かれているとおり典型的な「PCで入力PDAで閲覧」というタイプのPDAユーザーなので、キーボードが付いていること自体が無駄だと感じるようです。だから冒頭のような解釈をされるのかも知れません。


僕としてはPDAはその持てる力をあらゆる状況で発揮して欲しいと思っています。つまり、電車で吊革に揺られているときでもちょっと長文が書きたくなったらそれに対応して欲しいのです。それを、机に座れる状況になるまで我慢しなくてはならないならそれは何万も出して買って毎日持ち歩く価値があるとは到底思えないんです。だったら携帯とノートPCで良いんです。
もちろん、そんな欲求はないという人なら別にそれはそれでも良いんですけどね。古典的PalmユーザーのようにPCのデータを持ち出せれば済む人にとっては旧来のパームの姿が理想なのかも知れません。ただ、そのPalm自体はキーボードやデジカメを内蔵してどんどん変わっていっていますが。それが時代の要請なんだと思います。


なんというか、個人的には今の時代PDAにキーボードは要らないって言うのって携帯にメール機能はいらないって言うのにとても近いと思っています。PDAはすでにビューアーからコミュニケーターに進化(?)してしまいました。そこで過去のPDAの亡霊を追い求めるのは難しいと思います。
もちろんでじさまがPOBoxを挙げてらっしゃるようにキーボード無しでも快適に入力できるような独創的なツールがあることも事実です。でも全く一般的ではないですよね。工業製品として店頭で売れていくことで市場が形成、維持されていくモノとしては店頭で「優れたコミュニケーター」としてアピールできる必要があるわけです。その時に不可欠なモノがキーボードな訳ですね。


と、一くさり書きましたが、デラデラメモさまのネタをここのネタにするとなんかちょっとずるいような気がしています。というのも彼方はトピックに対して気軽にコメントが付けられないのです。基本的に人のページをネタにした場合は極力お知らせしたいのですが、わざわざ掲示板にまで新しいスレッドを立ててまで書き込みする事じゃないような気がします。だから、そのトピックの対して「ネタにしましたよ」とコメントできると嬉しいわけです。
と言うわけで、とても示唆に富む事を書かれているでじさま。コメントを付けられるような形式でやっていただけると個人的には凄く嬉しいなぁと思います。そうするとこの僕のblogに対する反論もしてもらえるかも知れないし。